後編:人間五層説からみる呼吸が大切な理由〜理論と例え篇〜 今回のテーマは、前回に引き続き後編をお話させて頂きたいと思います。 前回、ヨガでは人間五層説という人を五つの鞘もしくは五つの層としてみていると
お話させて頂きました。 隣り合う層は影響し合うから 心の層と体の層の間である呼吸の層を意識しながらアーサナの練習でポーズをとると、 心も体も整いヨガの恩恵を得やすくなります。 これが呼吸に意識を向けてくださいという理由でした。 これをもう少し例えながら説明させて頂きます。 例えばイライラしている時に、 直接、目に見えない心をなんとか落ち着かせようとするよりも、まずは深呼吸すると忘れてしまっていることもありますね。 安定した呼吸をすると、プラーナマヤ・コーシャ呼吸の層の隣のマノマヤ・コーシャ心の層も影響されて安定してくるからですね。 呼吸というものは、目には見えないけど、 確実に私達生命体に恩恵を与えてくれています。 目には見えていないけど、支えてくれているものに意識を向けていく。 すると、呼吸に感謝が生まれてくる。感謝の気持が生まれると、生命は生きているのではなく、生かされているのだと気付くきっかけになるかもしれません。 生かされている存在だから、人の幸せのお役に立つこと、捧げる生き方をするのが本来の生き方になりますね。 さて、ヨガのポーズの練習で例えてみます。 穏やかな安定したペースの呼吸をしていれば心も安定してきます。 今日の自分の体の限界も呼吸がバロメーターとなって分かります。呼吸を深く体に流しながらアーサナをします。 逆に、呼吸を止めてでも、ポーズを取りたい!というのはヨガのプラクティスとは言い難いかもしれません。 なぜなら、図で見ると、 「もっと完璧にポーズをとりたい!」という心の層の欲求が大きくなってしまうと、 その分、呼吸の層と体の層を狭くしてしまうからです。 ヨガでは、どこか一部だけ大きく層が広がるのではなく、バランスが取れていることが望ましいのです。 もし、バランスが取れなくなってしまった時は、ポーズの完成度から意識を外して、深呼吸をして心を落ち着かせてみましょう。 また、日常生活では自分より知性の高い方に会うことや、会うと笑顔になれる方に会うことで心のバランスを取り戻してくださいね。 最後までお読み頂きありがとうございました。 Jay Gurudev! Jay Guruma! Jay Jay Sri Radhe!
コメントをお書きください